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白磁水差 はくじみずさし
高21.7cm 径16.8cm 江戸時代後期
[佐世保市蔵]
平戸藩主・松浦家の茶道具には白磁が使われ、この水差もその一つ。取っ手の桃と枝葉は、この作品の強いアクセントになっている。蓋の表面には、原料に含まる鉄分が、ホツとなって現れている。本来、磁器製品としては白い肌を損なうマイナス点になるが、長石分が多かったと推されるマット調の釉(うわぐすり)と調和し、むしろやわらかい印象を生み出した。
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平戸藩主・松浦家の茶道具には白磁が使われ、この水差もその一つ。取っ手の桃と枝葉は、この作品の強いアクセントになっている。蓋の表面には、原料に含まる鉄分が、ホツとなって現れている。本来、磁器製品としては白い肌を損なうマイナス点になるが、長石分が多かったと推されるマット調の釉(うわぐすり)と調和し、むしろやわらかい印象を生み出した。