みかわち焼き

染付鯉陽刻花瓶 そめつけこいようこくかびん

高33.0cm 口径13.2cm 江戸時代末期〜明治時代 [佐世保市蔵]

藍色の鯉に重なるように動いた白い鯉は、置き上げの技法で描かれている。器本体と同じ土を水に溶いたものを何度も塗り重ねるようにして描き立体感をつくる。肩の部分と底の部分は剣先文が一周している。

絵付けは細かくうろこを一枚一枚ていねいに描き、また立体的な捉え方を含めて写実性が高いこと、剣先文が上下にあることから幕末から明治時代につくられたと思われる。鯉の絵は江戸時代末期から明治時代に好んで描かれた。

江戸時代前期〜後期(17世紀〜19世紀前半)

江戸時代末期から明治前期(19世紀半ば〜後半)

明治から昭和初期(20世紀)