みかわち焼き

染付波に千鳥文龍彫水指 そめつけなみにちどりもんりゅうほりみずさし

高27.3cm 明治~大正時代 [佐世保市蔵]

波と千鳥を染付で描き、壺の上部に龍を巻き付ける。見事なのは、蓋と本体を越えて胴体が巻き付いているがわずかな隙間だけでつながっていること。ロクロで本体をつくり、蓋を合わせた後に、生の状態で龍を巻き付ける。蓋と本体の境目は、一度貼ったのちに切ったと思われる。龍の接着には、置き上げなどと同様に本体と同じ土を水で溶いたものを使い、焼成の際に釉薬によってより固められたのではないか。

絵付けは貼り付けの作業の後に行った。

江戸時代前期〜後期(17世紀〜19世紀前半)

江戸時代末期から明治前期(19世紀半ば〜後半)

明治から昭和初期(20世紀)