みかわち焼き

白磁水差 はくじみずさし

高21.7cm 径16.8cm 江戸時代後期 [佐世保市蔵]

平戸藩主・松浦家の茶道具には白磁が使われ、この水差もその一つ。取っ手の桃と枝葉は、この作品の強いアクセントになっている。蓋の表面には、原料に含まる鉄分が、ホツとなって現れている。本来、磁器製品としては白い肌を損なうマイナス点になるが、長石分が多かったと推されるマット調の釉(うわぐすり)と調和し、むしろやわらかい印象を生み出した。

江戸時代前期〜後期(17世紀〜19世紀前半)

江戸時代末期から明治前期(19世紀半ば〜後半)

明治から昭和初期(20世紀)